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中国駐在は楽しい?つらい?~駐在員にインタビュー!~

 

皆さんこんにちは。今週も『中国法務の扉』へお越しいただきありがとうございます。

 

今週の金曜日は夜が遅く、土曜日も半日(気分的には一日)勉強会で脳みそがグワングワンし、コラムが日曜日のこんな時間になってしまいました。

 

 

 

…が、今日は中国の駐在経験者にインタビューをしておりますので、それをさらっとご紹介したいと思います。評判が良ければシリーズ化したいです。

 

 

 

Q 中国駐在の辞令を聞かされたとき、不安はありませんでしたか。

 

A 英語圏ではないので、少し不安を感じました。中国語は勉強したことがなかったので…。

 

 

 

Q 行かれる前に中国語は勉強しましたか。

 

A 3~4か月中国語の教室に通いました。「話せる」という感じには全くなりませんでしたが…。

 

 

 

Q  日本の会社と駐在先ではどのようなことが一番違うと感じましたか。

 

A  日本の会社と違い、従業員が簡単に転職してしまうことに驚きました。従業員の定着と機密管理の重要性が日本と大きく異なると思いました。

 

 

 

Q その他、法律に関係するようなことで、驚いたり不安になったりしたことはありましたか。

 

A  行政の方針や指導、ルールが変わっていないかを常に確認していなければならず、大変だなと感じていました。特に昨年はコロナで防疫対策のルールが文字通り日々変わっていました。正しい情報を得ることが非常に難しいと感じました。

 

 コンプライアンスについては何が正解かよく分からなかったというのが正直なところです。私の部署はあまり外部と接触がありませんでしたが、他部署の話を聞いて悩ましいなと思うことはありました。

 

 

 

Q 私の周りを見ると、中国駐在が「きつい」と言われる方と「楽しい」と言われる方と極端に分かれる気がしているのですが、ご自身はいかがでしたか。

 

A  中国駐在で「楽しい」と「きつい」「つらい」を大きく分ける要素は、言葉と食事、環境になじめるかだと思います。私の場合、言葉は苦しみましたが、勉強して現地のスタッフとコミュニケーションを直接とることができるようになったあたりから「楽しい」と感じることが増えました。食事は、ローカルフードも偏見を持たず色々挑戦することで生活の楽しみが広がりました。空気は以前に比べると年々よくなっていると思いますが、敏感な人にはまだ注意が必要だと思います。

 

 生活でも仕事でも、中国の急激な変化を体感できるのは面白いですね。私が初めて中国に行った頃は、シェアバイク(自転車)もなかったですし、タクシーの配車アプリも企業WeChatもなかったですが、次々と導入されて驚くほど便利になりました。

 

 

 

Q 仕事はどうですか?

 

A 仕事自体はきつかったですね…。日本と違って、定時には仕事の進捗に関わらず帰ってしまうスタッフが多いので、業務管理が大変で、結局自分がやることも多かったですね…。

 

 

 

Q 今後、駐在される方に対して何か助言や事前準備のおススメなどはありますか。

 

A  少しでよいから中国語を覚え、使うことをお勧めします。中国語を一切話さないと決めている人も周りにたくさんおり、日本食と通訳さんに頼れば生活自体は可能ですが、少しでもできた方がより楽しめると思います。ローカルにも突撃しやすいですしね。

 

 

 

…とのことでした。Hさん、実体験を教えていただきありがとうございました!!

 

私は、前にも書いた通り中国のローカルフード、マーラータンが大好きでした。ちょっと入るのに勇気がいる店でしたが、確かに「突撃」してみて初めて世界が広がりました。突撃といえば、ローカルの足裏マッサージにも行きましたが、あまりの激痛に苦しみ、店員さんにずっと笑われていました…(さすがに二度目行く勇気はなかったです)。

 

 

 

中国駐在の感想は人によって色々で、たくさんの人に聞いてみたいなと思いました。トラブル談を聞くのもおもしろそうです(今回も興味深いトラブル事例を教えていただきましたが、完全に身分が特定されそうなので私の心の中に留めました。)。座談会的な感じで複数の方と話ができれば、駐在員の方の法律に関する疑問やジレンマ、具体例もいろいろ聞かせていただけそうだなと思いました(盛り上がりそう)。とりあえずは、インタビューと称して個人アタックを続けていきたいと思います。

 

 

 

それでは、皆さん、今週も元気でごきげんにお過ごしください!!