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中国大学院の卒論審査と新型コロナワクチン

 

今週も『中国法務の扉』へのご訪問、ありがとうございます。今年も桜が咲く季節になりましたね。去年のこの季節は、桜が咲いていたことさえほとんど気が付かないような完全自粛生活でした。「自粛」って何だろう、「法律」って何だろうと思いながら、論文と格闘していました。

中国の大学院で卒業論文を書いた人はそこまで多くはないと思うので少しご紹介したいと思うのですが、中国の卒業論文には…「重複率審査」がありました。

 

 

 

これが本当に…すごい審査で…胃がもうだめになるんじゃないか…と思うほどに緊張しました。その名の通り、既に発表された書籍や論文と重複していないかの審査(大学院によって、許される重複率が異なるようです)なのですが、これを通らないと内容の審査に入ってもらえません。正式な審査の前に民間機関の提供するサービスを利用して自分でも確認できるのですが…インターネット上のサイトに自分の論文を貼り付けると…既に発表されている何という書籍/論文のどの<文字列>と一致しているのかがカラーで示されます(卒論を書くとき、日本の論文を取り寄せるのに本当に苦労したのですが、中国の論文はすさまじい数がデータベース化されていて、クリック一つで中身も見ることができ非常に使いやすかったです。これがあるから重複率もチェック可能というわけです。)。

 

 

 

私がなぜ胃を痛めたかというと、法律等の条文も色がついていたからです。私にはある姑息な考えがあったんですよね…「条文で文字数を稼ごう…」という——ダメでした。日本では条文の明示はもちろん、出典をはっきりさせて引用することは当然OKで、文字列まで意識して論文を書かなければならないということはないと思います。論文盗用防止!!という大切な目的のためだと思いますが、条文は…許してほしいです!!(私はもう中国語で論文を書くことはないと思いますが、これから中国の大学院(法律系)で論文を書かれる人はご注意ください…)。

 

 

 

さて、本題ですが、中国北京市政府から外国人に向けたワクチン接種の方針が発表されています(在京外籍人士接种新冠疫苗全面启【中英双】:Yahoo検索で出ます)。居留許可のある人は、勤務先や社区(地域の単位)で予約し、中国製の不活化ワクチンを計2回接種してもらえるとのこと。費用は1回15001600円程度のようです(北京市医療保険に加入していれば無料)。

 

 

 

日本でも医療関係者の友人が先日「受けてきました」と言っていましたが、日本ではこうなっていました

 

→新型コロナワクチン接種についてのお知らせ(厚生労働省HPhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00218.html

 

やはり二回接種で、  (1)医療従事者等、(2)高齢者(令和3年度中に65歳に達する、昭和32年4月1日以前に生まれた方)、(3)高齢者以外で基礎疾患を有する方や高齢者施設等で従事されている方 (4)それ以外の方の優先順位で、勤務先から連絡がある医療関係者以外は接種券が届くのを「待つ」ということでよさそうです。費用は公費(無償)とのこと。今日までに日本では822,869回ワクチンが接種されたそうです。

 

 

 

日本ではワクチンを受けるということが遠い先のような雰囲気であるため他人事になっておりましたが、この度、中国北京市のお知らせを見て初めて主体的に日本の状況を確認しました。

 

 

 

この『中国法務の扉』、実は一番読まれている記事は、中国に全然関係がありません(涙)。そんなこともありリニューアルを検討中なのですが、中国のトピックやニュースを目にしたら元の情報を確認する→日本の状況を確認する→コラムを書く、というフローはなかなかよいなと思っているので、もうしばらくは続けていきたいと思います。

 

 

 

今週は、大きな公園に行って、外でコーヒーを飲みながら桜を見上げたいです。

 

来週も元気でご機嫌に過ごしましょう!!