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ギグワーカーという働き方

皆さんこんにちは。『中国法務の扉』にお越し下さり、ありがとうございます。弁護士の岡部真記です。毎週金曜日更新をうたっていたコラムが日曜更新(というか月曜更新)になってしまいました。ので、これからは開き直って週1回更新ということにしようと思います。

 

みなさんは毎日何時くらいに寝ていますか?最近も11時には寝た方がよい、生産性が上がる!と諭されところですが、私は夜更かしが大好きなんですよね…。夜中まで仕事をしていると興奮しすぎて眠れませんし(アドレナリン…)、急ぎのことがないと逆に寝るなんてもったいなくて(特に何をするということではないけれど)寝たくありません。そしていつも、今すぐ寝て睡眠時間を確保するのが正解なのか、睡眠時間を削ってでもストレッチなどして体をほぐしてから深く眠るのが正解なのか迷っています…。

 

さて、そんな客観的に絶対に間違っている仕事・生活スタイルの私のことはさておき、中国でギグワーカーが2億人になったという話題がYahoo!ニュースでトップニュースに上がっていました(出典は東方新報)。ギグワーカーとは、単発で仕事を請ける人のことを指し、日本ではウーバーの配達の人などをイメージすると分かりやすいと思います。日本ではコロナ禍で一気に普及した新しいサービスの一つだと思いますが、中国にはコロナ前にもこの手の仕事はたくさんあり、熱々の料理をすぐに運んでくれたり、スーパーでの買い物を一時間以内に運んでくれたり、ちょっとした届け物をしてくれたり…とにかくたくさんの配達員が至るところにスタンバイしていました(記事によると、配達員だけではなくインターネットやアプリを使って単発で仕事を取る人を含む概念のようですが…)

 

このような働き方は、副業や空いた時間にということであれば自由で、なかなかよさそうです。オフィスに行かずに仕事ができる業種も増えてきて、会社って何だろう、仕事って何だろうと考える人、「会社に縛られない」ことに魅力を感じる人も増えている気がしますが、そんな時代の雰囲気にも合っていますよね。実際、日本でも副業は認める流れにあり、複数事業労働者を保護するため、労災の補償のルールも明確化されています(労働者災害補償保険法の改正について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)。

 

ただ、本当に問題になるのは単発だけをつないで生活する方々ですよね。正社員も含めて全体的に雇用が流動的になり、誰でもいつからでもチャンスがあるということであればよいですが、単発の仕事しか選択肢がないということになると日本でも中国でもあまりよい状況ではないのでは‥とも思います。何がよいのかということは一概に言えないので、社会のムーブメントとそれを受けた国の「方針」が必要になります。労働分野は理想と現実がぶつかる特に難しい分野ですが、これからどうなっていくのか、自分の働き方と生活(!)も見直しながら、注視していきたいと思います。

 

 

それでは皆様、来週(今週?)もまた元気にお会いしましょう!