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穷则变,变则通,通则久~春節に思う変化の1年~

『中国法務の扉』へのご訪問ありがとうございます。名古屋の弁護士、岡部真記です。

 

中国は今、春節休みですね。中国の現地法人、中国ビジネスが中心の会社はホッと一息つかれているところかもしれません。去年の春節に中国南方旅行を諦め日本に緊急帰国したときは、夏くらいには「なんか大騒ぎしちゃったね…」とコロナが昔話になっていると思っていたのに…なんとも言えない気持ちです。

 

春節は中国の新年ですから、日本の「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」と同じように、色んな挨拶が飛び交います。だいたい漢字四文字で、一番シンプルなのは、「新年快乐(新年おめでとう)」「春节快乐(春節おめでとう)」で、丑年なので「牛年大吉」というのもありました。お年玉(紅包)文化もありますが、中国は電子マネーでお年玉(紅包)を送ることがかなり浸透しているようですね(さすがです)。

 

みなが交わしている新年のあいさつを見る限り、「今年もよろしくお願いします」にピッタリするものはどうもなさそうでした。同じようで違う、そこが面白いです。


中国語は当たり前ですが漢字ばかりで、区切り目さえ分からない時があるほどですが、私は特に成語(四字熟語・ことわざのような感じ)が大好きで、一時、ちゃんと勉強しようとしていました(続きませんでしたが…)。


最初に教えてもらってなるほど!!と思ったのは「抛砖引玉」というもので、直訳すると、レンガを投げて玉を引き寄せる、という意味。転じて、自分のつたない見解を述べて他人の立派な意見を引き出す/高度な意見を引き出すという場合に使われるとのことでした。確かに「わたくしのつたない意見ではありますが、たたき台にして頂き…皆様の素晴らしいご意見を頂戴したく…」みたいなことを言いたい場面はありますが、この長い文章を4文字で表現できるなんて!!。

 

また、以前通っていた中国語の語学学校からのお正月の挨拶メールを頂きましたが、その中に「穷则变变则通,通久(物事が極限に達すると変化が起こり、変化があるから物事が絶えず発展する・意訳)」という言い方が紹介されていました。この1年の様々な変化を思うと、本当にその通りかもしれないなと思いました。もっとカジュアルに言えば「ピンチはチャンス!」(なんだか軽いですね…)。変化を恐れず、変化こそ成長・進化の源だと信じていきたいですね。

 

さて今週は、愛知県弁護士会国際委員会主催で、弁護士向けの中国法セミナーのコーディネーターを担当します。中国で施行が予定されている個人情報保護法やデータ関連法を念頭に、個人保護やデータの取り扱いなどをお話いただきます(事前に頂いたPPTが素晴らしくて感激しました)

 

 中国律師で日本の外国法事務弁護士でもある先生がセミナーして下さり、私はちょっと質問をさせていただく程度であるものの、ただただ卒論を書いていた昨年の自分(これはこれで苦しかったですが)と比較すると、なんだか畏れ多いような気持になります…。最近自分がメインで話すセミナーがなく、勉強不足が否めないので、しっかり話を聞いて学んで参りたいと思っております。

 

今日は日中、少し暖かく、春の兆しを感じました。来週も元気でご機嫌に過ごしましょう。