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関西弁を捨てた話&正しく伝わる文章のポイント4つ

みなさん、こんにちは。今週も『中国法務の扉』へのご訪問、ありがとうございます。

 

5月に入りましたね。5月といえば…五月病。私は兵庫県から神奈川/東京の大学に行ったのですが、ちょうどこのくらいの時期、関西人レッテルに悩んでいました。関西人=面白いといわれるたびに「う~ん‥」ともやもやしていました。笑いはチームプレーですからね。さあ面白いことを言えと言われても無理ですから…。

 

そして関西弁を捨てるかどうかも迷っていましたね。私は関西弁を話すんだ!という強い気持ちを持たなければすぐに影響されてしまい、アイデンティティの危機でした(笑)。

 

最終的に全てのこだわりを捨て、愛知県独特のイントネーション(語尾が伸びる)にも影響され、もはやなに弁でもなくなりました。今では話す相手の方言に応じて自分の話し方を変えられます(特技?)。

 

今年はいつもの「五月病」の前提に「コロナ」があるので、例年とは比にならない大きな心理的負担を感じている学生さんや社会人の方がたくさんおられるだろうと思います(昨年はまだ混乱状態だったので、今年の方が深刻では…)。オンラインが対面授業になったのに、またオンラインに戻ってしまったという話も聞きました。

 

専門家ではないので軽々にはいえませんが、個人的に効果があると思うのは「森に行く」&「滝を見る」です。アウトドアとかしなくていいので散歩して下さいね。勉強より仕事より、何よりも大切なのはメンタル。大切に守ってください!…写真は本日散歩した名城公園からの名古屋城です。

 

さて、また前置きが長くなりましたが、今日は『正しく伝わる文章のポイント』について簡単にまとめたいと思います。皆さん、文章の書き方の本やロジカルシンキングの本、読んだことはありますか?私は、まあまあの数を読んだ気がしますが(特に仕事をはじめて3年目くらいまで)、…文章の上手い人をまねするのが一番てっとり早くて身に付く、という結論になりました。今でもこの人上手いな~と思う人の文章は、メールでも準備書面でもストックしています。プリントアウトして、接続肢に丸をつけて論理の運びを研究したりもします。

 

まさにOJT方式なので、皆さんに何かまとめて伝えられるほどのものはないのですが、なぜまとめておこうかと思ったかというと…金曜日に隣のブースの和田弁護士(再登場)と雑談した際、正しく伝わる文章と分かりづらい文章は何が違うのかという話になり、議論の一致をみた(盛り上がりました!)からです。

 

ちなみにエッセイなどは対象外で(規格通りに書くと全く面白くなくなってしまうと思います)、報告文書とか意見を述べる文書(論理的である必要があるもの)を想定しています。また、超人的に文章が上手な方はすべてを乗り越えて論理的にまとめることができてしまうので対象外です。

 

【正しく伝わる文章のポイント】

その1:起承転結は捨てる。「転」は絶対悪である!!

 日本人は、小学校で「起承転結」を学びますが、論理的な文章の書き方はほとんど学びません(今の小学生は学んでいるのでしょうか?)。起承転結がベースにある限り、論理的文章にはならないのですよね。特に「転」があると絶対的に筋(論理)が通らなくなる。真っ先に起承転結を捨てなければなりません。

 

その2:文章を書く順は、1)時系列か、2)因果の流れ のどちらかである。

文章は何かを基準にまとめなければなりませんが、大きく分けると時系列か原因→結果。

時系列がごちゃごちゃだったり、結論が細切れに登場するのはよろしくありません(小さい同じレベルの結論を出してから、大きな結論を導くのは可)。

そして、「~であるから●●である」と断定する時は慎重に。

「~であるから●●である」と断定されると、なぜか反論したくなりませんか?例外の場合を探したくなるというか。よほどの根拠があり「因果の流れそのもの」、「その結論しかあり得ない」という場合でないと「だよね!!」とはならないので、結果を断定する場合は慎重でなければなりません。「原因として挙げた事実から導いた結論に突拍子もない飛躍があると、文章全体がうさん臭くなってしまいますので要注意です(自戒を込めて)。

 

その3:S(主語)V(述語)の対応を必ず守る。

例)A社がBするというCをすることでなされるのがDである。→×

これを見ると、アレ??なんか変?と思われると思いますが、ABCDに日本語が入ると、なんとなく文章になったような気がしてしまう場合があります。主語と述語の対応は、長い文章になればなるほど分からなくなるので、本当に要注意です。この手の一文は結構よく目にします。

 

その4:れる、られる、なす、なされるには要注意

 その3の文章もそうですが、「れる」「られる」「なす」「(な)される」が文末に来るとき、特にSVの対応が混乱しがちです(気を付けていても途中で文章を修正すると対応関係が修正されずに放置されがち)。主語と文末「れる、られる…」が対応していない文章が続くと、「修正ミスではないのだな」と思われてしまうので特に意識してSVをチェックする必要があります。

 

いかがですか。「正しい日本語」という意味では、もっと色々なポイントがあると思いますし、私もいい加減に使っている言葉がたくさんあるのですが(すみません)、上記4点でかなり<伝わる>文章にはなると保証します。お試しください!

 

 最後になりましたが、5月下旬からメルマガ「弁護士岡部真記の法CAFÉ」をスタートします。第1号を数人にしか配信できないと悲しいので、是非早めのご登録よろしくお願いいたします!!

 

メルマガでは、中国法務から少しテーマを広げ、中小企業経営者、個人事業主、法務担当者の皆さんに役立つ話題と、私の気になるテーマ(中国事情を含む)をご紹介・解説していきたいと思います。よろしくお願い致します。

 

来週は、事務所内で立ち上げた<ハラスメント対応チーム(仮名)>についてご紹介します。中小企業もハラスメントに真剣対応しなければならない時代が目前に迫っていますよ。もう対策は十分ですか。

 

それでは、それでは…今週も、元気に楽しくお過ごしください。