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タクシー配車アプリ

みなさん。タクシー配車アプリ、使っていますか?

 

最近、何度か、中国からやってきたタクシー配車アプリDiDiを利用してタクシーに乗りました。

 

 中国でタクシーを呼ぶとき、アプリは欠かせないものになっています。もう、本当に便利!この便利さについては中国滞在中、興奮気味に日経トレンディ(当時)に寄稿しました(まだ記事がありました→https://xtrend.nikkei.com/atcl/trn/pickup/15/1003590/031701615/)。中国の配車アプリはいくつもあり、それぞれ特徴がありましたが、滴滴DiDi)は最も市民権を得ていたように思います。昨年、滴滴(DiDi)が日本でサービスを開始するとのニュースを見て、これからは日本でも当然に配車アプリを使う時代になるのかな、ものすごく便利になると興奮したのですが…先日サービス縮小のニュースを見ました(https://www.nikkei.com/article/DGKKZO60816060V20C20A6TJ1000/)。そして、日本であまりうまくサービス展開できていないことについての分析記事も読みました(日经中文网)。

そもそもこんな時期ですし、いろいろ理由はあるのだと思いますが、私が利用してみた感想はこれです。

            ―運転手さんはあまりアプリ使ってほしくないのだろうか?―

サービス導入の時、サービス自体がよい内容でなくてはならないというのは当然のことですが、特に「既存のサービス」と組み合わせるときは、その「既存のサービス」が飛躍的によくなった感じがないとなかなか普及・定着しないのではないかと思います。今回のDiDiであれば、既存のタクシー会社と提携していくわけなので、既存のタクシーがやっているサービスが飛躍的に向上した感じがないといけない。しかし実際は、どちらかというと逆になってしまっていました(たった数度ですが、少なくとも私の利用するエリアで幾度乗っても同じではないかという気がします)。一言でいうと、運転手さんが乗り気じゃない…。

タクシーを呼んで、来るところまではかなり良い。どのあたりのタクシーが来てくれるのか、今どの辺まで来ているのか一目瞭然、すぐわかります。電話で予約して「10分程度でつくと思います」よりよほどストレスがない。運行も、いつものタクシー、一緒です(当たり前)。問題は決済でした。支払い方、クーポンの使い方を運転手さんに聞いても「わしゃしらん。そのナントカ(DiDiですよ~)に聞いてくれ!」となり…普通にお金を払った場合に感じないマイナスの感情があふれ出てしまいました。

そして領収書もこれでよいのかな、という疑問がありました。降りるとき、紙の領収書ももらえたのですが、金額の表示は通常のメーター金額。なるほどまたクーポンがうまく使えなかったんだな、と思ってアプリを見ると、決済額はクーポン適用後の金額でした(そしてさらに紙の領収書の金額と割引適用前のアプリ上の金額の表示も異なっていました)。これだと経費処理するとき、なんだか微妙なことにならないでしょうかね…。心配になりました。

 領収書の件は、アプリの評価でちゃんとコメントしたので、きっとしかるべき人に届くはずだと思いますが、運転手さんの醸し出す雰囲気は難しいですよね。数字にはあまり出ないのかもしれませんが、このアプリが日本で普及・定着するか否かのポイントになっている気がしました。まあ、こんなことをボヤキながらもまた乗るんだと思いますが。

 

DiDiとは関係ありませんが、タクシーといえば中国で印象深い経験をしました。通勤時間帯にタクシーに乗ったのですが…、通勤や通学でタクシーを利用したい人が道路沿いに結構立っているんです。すると、突然運転手さんが窓を開け、何かをしゃべりかけ、停車中に突然お姉さんが乗り込んできました

(え…、私の呼んだタクシー…)。

不安な気持ちを抱えながら、また少し行くと運転手さんがまた窓を開け何やらしゃべり…「来吧!!(ライバ!:おいで!)」といっています。今度は聞き取れました。

(え、また誰か乗ってくるのか??)。

おばあちゃんと登園前の幼稚園の子が乗ってきました。

(もうどうしよう、着かないんじゃ・・。)

焦る中、そのあと一人降り、しかし一人乗り、おばあちゃんたちが降りて、もう一人もやっと降り、ようやく目的地近くの見慣れた名前の道路に来ました。

(やった!!やっと0に戻った、なんなんだこれ…もうクタクタ…)

するとまた運転手がなにやら話しかけてきます。手の動きで助手席に移動しろと言われている模様。…しぶしぶ移動してパッと後ろを振り向くと…はい、どうなっていたでしょう??

 

-今度は5人連れの学生が乗り込んでいました(完全に定員オーバー)。

 

家に着いたときは本当にドッと疲れました。要求されたタクシー料金は初乗りだけでした。嘘のような本当の話です。ある意味ホラーでした。言葉で表現できないほど疲れましたが(不安でしたし)、こういうことは日本では起こりえず、今思い出してもちょっと笑ってしまいます。運転手さんは短時間で荒稼ぎし、みんな目的地にたどり着け…WIN-WIN…なのか。な??世界って面白い。

今日は長々となってしまいました。また次のコラムで。

 

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